人間にも草食と肉食がある

この地球で暮らす私達人間も、長い歳月の中、その地域によってもっとも暮らしやすく、都合の良い状態へと導かれてきました。
そして、恐竜時代に草食恐竜から肉食恐竜が現れたように、その条件の中で暮らすために進化しながら生き続けて来たのです。
また、人間も同じように生活の場や食べ物を変えていったのです。
それは当たり前の現象であり、当然のことなのです。

 

しかし今、この地球で暮らす私達人間は、お互いの距離が短くなり、諸外国へ飛行機で短時間で移動できるようになり、国際的にも大きな交わりを持つようになりました。
食生活も医学も進み、世界間での区別がなくなりつつあります。
日本でもフランス料理やイタリア料理、中華料理も手軽に食べられるようになりました。
とても素晴らしいことなのですが、ここで一つ大きな問題が起こり始めるのです。

ある日のことですが、外国の土産ということでチョコレートをもらいました。
しかしそのチョコレートはとても甘すぎて、美味しいとは感じませんでした。

子供の頃初めてクリスマスケーキを食べた時、気持ち悪くなったことを思い出しました。
生まれて初めてフランス料理を食べた時、何故か口に合わなくて美味いとは感じませんでした。
それよりも、家に帰って母ちゃんの漬物でご飯が食べたくなったことを今でも鮮明に覚えています。
レストランで初めてステーキを食べた時もそうでした。
途中で気持ち悪くなって最後まで食べられずに残してしまったものです。
また、食後のデザートに小さなケーキが出てくるのですが、これが異常に甘かったことを思い出します。
最近は日本人の好みに合わせて甘さは抑えられてきましたが、それでもまだ甘い方が多いんです。
では何故、外国のお土産やデザートはこんなに甘いんでしょうか?

私達日本人は食事の時にお米を食べています。
それは炭水化物であり、おなかの中ででんぷんに変わり、やがて糖分となって一日のエネルギーになるのです。
当然ご飯を食べてると、それはやがて砂糖と同じように糖分になりますから、血糖値が上がっておなかと脳が満腹感を感じます。
ですから「あ〜食った食った〜」と満足するのです。
そして食後は一杯のお茶と、しょっぱい漬物が好まれるのです。
日頃近所の人たちが集まってお茶飲みをする時も、やはり主流は漬物です。
日本人は甘いものはあまり好まない筈なのですが、最近はケーキのバイキングなども人気になっています。

糖尿病の人はご飯をあまり食べない方がいいが、お肉は食べてもいいよと言われるそうです。
そこで気付くのです。
お肉は食べてもすぐにはでんぷんや糖分には変わりません。
私達人間が満腹感を感じるには、血糖値が上がり、脳がもうおなかいっぱいだよ、と教えてくれることなんです。
ですから、お肉だけではそうはいかないのです。
そこで脳を満足させるためには甘いものを直接摂る必要があるのです。
お肉を食べる人たちは、食後のデザートに甘いものを食べておなかも脳も満腹になるようにと、食事のスタイルが築き上げられていったのです。

ここで言えることは、ご飯(米)を食べたている人たちに甘いものは必要ないということになります。
このことをよく理解しないと大変な過ちを犯していることに気付かないのです。
それぞれの国の文化や生活は長い歳月の中で築き上げてきたもので、日本人には日本人の為の食事があるということなのです。
だから日本人は、食後にデザートを食べてはいけないのです。
でも、疲れた時やおやつなどに甘いものを少し摂るのは大変結構なことだと思います。  

※抹茶を立てていただくときは、甘いお菓子が出てきます。
これはやはり、満足感を与えるための工程として、とても理にかなっているのです。

※コーヒーにケーキ
食事と食事の間に摂るのはいいのですが、食後すぐにはかえって太る原因になります。
人間には肉食と草食があり、私達日本人は草食人間であるということです。

 

日本食をもう一度見直してみませんか?

 

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