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よく噛んで食べることと脳の働き

ご飯を食べる時、必ずお母さんは子供に対して「よく噛んで食べなさい」って言いますよね。
ここにはどんな意味があるんでしょうかね。
だいたいは消化を良くする為と思われていますけど、果たしてそれだけでしょうか?

『味わい』とか『味覚』とか『美味しさ』とか、実はそれ、脳が感じていることで、口を通して脳が甘い、酢っぱい、辛い、苦い、渋い、しょっぱいなどの情報を脳に伝え、それを脳が分析しているんですよね。
と言うことは、美味しい物を食べると脳が喜ぶことになります。
不味い物でお腹をいっぱいにしても脳は満足しないんです。

和食ではよく『器で食べさせる』と言われていますね。
やはり目からの情報も大切だということになります。
他にも「う〜ん、美味しそう」って匂いをかぎますよね。
それは鼻が脳に情報を伝えているんです。

目や鼻、口、それぞれが今食べている物を、事細かに分析して脳に伝えているんですね。
食事という日常生活の中でも、最も当たり前の行いの中にも、このような作用が起こっていることに驚かされます。
そう考えると食事で大切なことは、よく噛んで、匂いをかいで、目で楽しんで、ということになりますね。

食事一つでも脳は大変活性化するんです。
この情報の方が、食品が何カロリーであるとか、バランスよく……ということよりも大切なことなんですね。

だからよく噛んで、味わいながら美味しい物を楽しみつつ食べることが、どれだけ大事なことか、分かってもらえたと思います。
食事をする時、ちょっと気を遣っていつもと違う食器を使ってみては如何でしょうか。

 

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