人間が作った光と音

自然界の中では、様々な光と音がすれ違ったり交差し、生命体はそれをうまく利用してこの地球で生きています。
それは何億年もの歳月をかけて築き上げてきた地球に住む生命体の根源にあたるものなのです。

植物の光合成は言うまでもありません。
光に含まれる熱、音、振動は毛細管現象を促します。
動物たちも風の音や昼と夜、かすかに聞こえる大地の音、自然音・自然光などをうまく利用してこの地で生き続けています。

私たち人間も目や耳で、入ってくる情報を色々判断しています。
すべての光は目の中の水晶体を突き抜け脳に伝わり、しかも保存までされています。
音も耳の鼓膜を振動させ、脳の中まで入り込んできます。
当たり前の現象に過ぎませんが、今の地球にとって、そして地球に生きる生命体にとって、一つだけ大きな問題が発生してきました。
それは、人間がむやみやたらに自然界に存在しない光と音を作り上げてしまったことです。

夜になっても明るく照らすライト。
スピーカーから流れる音。
これらは頭蓋骨や脳みそを限界が超えた状態まで振動させ、目は強い光に耐え切れなくなっています。
しかもそれらすべてが脳に直接関係しているところが大きな問題なのです。
私たちや他の生命体は、体の中で光や音をうまく利用し生命維持活動をしているわけですから、自然外の光と音は大きな誤作動をもたらしてしまいます。

特にひどいのがヘッドフォンです。
両耳に当てたスピーカーから流れる音は、脳の中で振動し、脳から発生する体への信号を遮ったり邪魔したりします。
そのとき脳の誤作動が起こる可能性が非常に大きいのです。

また目を突き抜けた光は脳内に達し、極めて危険な状態で脳を刺激するでしょう。
特に大型画面のテレビはその影響が大きいかもしれません。

あくまで機械的に作られた光や音に過ぎないのですが、自然界に無いものであることが問題なのです。
そして悪いことに、昼夜問わず光り続け、鳴り続けることが、私たち以外のすべての生命体にも大変大きな影響を与えることは間違いないでしょう。

今ストレスが大きな問題となっておりますが、意識が好む光と音と、本能が好む光と音とは全く違う存在なのです。なぜならば人間が作った光と音は、私たちの遺伝子や他の生命体の遺伝子にはその情報は書き込まれていないからです。
経験の無い世界が本能にとって一番の恐怖なのです。

 

 

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