現実逃避・脳が暴走を始める

今起こっている社会現象の中に、脳にとって好ましくない現実が起ころうとしています。
前にも述べたように、食べ物や環境が脳に重大なダメージを与えていることに加え、脳の社会逃避がうつ病を引き起こすだけならまだいいのですが、もっと危険な方向へと導かれようとしています。
それは脳が自由への暴走を始めることなんです。

どう言うことかと言いますと、脳が勝手に判断して脳自身の防衛に入ることなんです。
そこにはもう、現実が存在しないバーチャルの世界が大きく繰り広げられていくのです。
簡単に言うと、麻薬やシンナー遊びをしているようなものですが、厄介なことに、その麻薬やシンナーにあたる物質が“情報”という形のない大変厄介なものなのです。

脳にとって都合の良い情報が、脳をリラックスさせたり喜ばせたりすることによって、現実から離れてしまい時間が存在しなくなってしまいます。
そこはまさに自由空間であり、在るのは脳にとって都合のいい情報ばかり。
しかも勝手に脳が作り上げた自由なので、肉体はそれについていけなくなり、いつかは破壊への方向へと導かれます。

人間は人間同士のコミュニケーションをすることによって、この社会を作り上げていますが、コンピュータ化された社会では、誰に会わなくてもコンピュータ画面上で会話が出来るようになってきました。
子供たちに携帯電話を持たせた途端、携帯電話依存症のごとく毎日何時間でも触っています。
最初は面白半分でも、そのうちに現実を見失ってしまい、脳の暴走が始まってしまいます。
小さな悩み事でも考えすぎていくと大きな悩み事になってしまうかのように。
そして現実を見失っていくのです。

脳が自由へと暴走を始めてしまったら、もうどうしようもありません。
いくら現実へ引き戻そうとしても、それはあまりにも難しく、不可能なことです。
習慣となってしまったものは体に根強く残り、これほど恐ろしい世界はありません。
過剰の煙草やお酒もそうですね。
また、生活の中にある習慣も、度が過ぎればそれは中毒です。
そんなことが引き金になって、それが叶わなかった時のストレス解消法が“脳の暴走”なんです。

とても身近なところにあって、もっとも危険なことに早く気づき、自然への調和の世界に導いてあげなければ、確実に脳が肉体から離れていってしまいます。
脳はすべて情報により作用します。
化学で作られた現実情報、テレビもその一つです。
ラジオもそう、電話もそう、目の前で起こっていない現象なのに、目の前で見れること、聞けることは現実ではないのです。
脳はたくさんのバーチャルの中で存在しているのです。

現実と非現実の区別がつかなくなってしまった今、脳の暴走が引き起こす現象は誰にも止められません。
そうした人間が増え続けたなら、秩序は乱れ、社会が崩壊してしまいます。
何故ならそうなった人間は管理できないからです。

 

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